林檎は木から落ちた

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アクティブラーニングは何を変えるのか?学校の授業の形式と問題点!

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どうも!あぽー🍎です!!

あなたは『アクティブラーニング』という言葉を聞いたことがありますか?

この『アクティブラーニング』が学校の形を変えるかもしれません。

 

今回の記事では

  • アクティブラーニングとは何か?
  • これまでの学校の授業の形式と問題点
  • アクティブラーニングは授業をどう変えるのか?

について解説していきます!

 

 

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アクティブラーニングとはなにか?

この『アクティブラーニング』という言葉が、初めて中央教育審議会の答申に登場したのが2012年のことです。

 

アクティブラーニングとは?

アクティブラーニングとは

 教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。

(引用元:
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/__icsFiles/afieldfile/2015/09/04/1361407_2_4.pdf

 です。

 

難しい言葉が並んでいてよく分からないので簡単に説明すると、『アクティブラーニング』とは、

  • 学生にある物事を行わせ
  • 行っている物事について考えさせる
  • 能動的な授業・教授方法

であるということです。

 

具体的には次のようなものがアクティブラーニングに当たります!

  • 発見学習
  • 問題解決学習
  • 体験学習
  • 調査学習
  • グループ・ディスカッション
  • ディベート
  • グループワーク

 

この「アクティブラーニング」の源流には、アメリカの教育学者であるデューイが大成した「プラグマティズム」の考え方があると言われています。

 

興味のある方は、こちらの「民主主義と教育」という書籍で「プラグマティズム」の考え方について理解できると思います!

 

 

アクティブラーニングで身につく能力とは?

では、アクティブラーニングをすることで得られる効果とは何なのでしょうか?

 

文部科学省は次のような能力の育成を図るとしています。

  • 認知的、倫理的、社会的能力
  • 教養、知識、経験を含めた汎用的能力

 

要するに、『アクティブラーニング』とは、児童生徒が「活動」して能動的に学習し、講義スタイルの授業以上の教育効果を得られると期待されている授業・教授方法であると言えるでしょう。

 

ちなみに、平成30年度版の学習指導要領では、「アクティブラーニング」は、「主体的・対話的で深い学び」を実現するための視点として重要視されています。

 

これまでの学校の授業の形式と問題点

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一斉授業とは?

これまでの学校教育で主に行われてきた授業の形式は、「一斉授業」とよばれる授業形式です。

 

この「一斉授業」は、お雇い外国人として教師教育をしていたアメリカ人のスコットが、明治時代に日本に導入した教育システムであるといわれています。

 

一斉授業とは、あなたがこれまで学校教育の中で受けてきた授業を想像してもらえればわかりやすいと思います。

 

一人の先生が、大勢の生徒に向けて授業を行う

 

これが一斉授業と呼ばれる授業形式です。

 

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一斉授業の問題点

アクティブラーニングを取り入れようという意見が大きくなった要因には、これまでの授業の形式に問題点があったということでしょう。

 

では、「一斉授業」にはどのような問題点があるのでしょうか?

 

一斉授業の問題点は以下の三点であるといわれています。

  • 教師中心の授業になり、子どもたちの学習姿勢を受動的・消極的にしてしまう
  • 学習指導案の枠を超えた授業にならない
  • 積極的な生徒と、そうでない生徒が分断される

(参考:新説 教育社会学 第三章)

 

これら三つの問題点は全体として繋がっています。

 

どういうことかというと・・・

 

教師中心の授業ということは、教師があらかじめ授業の構成をがちがちに固めているということです。

実は、質問した時に生徒の答えとして予想できることもその指導案の中に含まれているのです。

 

先生が授業中に生徒のノートやプリントを覗き見るのは、「予想通りの回答をしてくれる生徒」を選ぶためです。

 

つまり、先生は自分の指導案の通りに授業を進行するために、優秀な生徒(欲しい答えを言ってくれる生徒)ばかりに発言させるようになります。

 

そうなると勉強のできる子たちは授業を面白く感じ、授業に参加させてもらえない勉強の苦手な子たちは授業はつまらないと感じる。

その結果、成績の二極化が起こるということです。

 

➀の教師中心という一斉授業の問題点を解決するために、導入されたのがアクティブラーニングということになります。

 

アクティブラーニングは授業をどう変えるのか?

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アクティブラーニングで身につく能力

これまでの一斉授業は効率を重視して行われてきました。

 

一斉授業は、一定程度の学力を持った子どもたちを育成するためにはとても効率が良いのです。 

 

しかし、一斉授業の弱点は先程も述べた『教師中心』の授業展開になってしまうと言うことです。

アクティブラーニングは、その『教師中心』の授業を改善するために導入されました。

 

アクティブラーニングによって

  • 児童生徒が自ら進んで学習するようになる
  • 周りの人と協働して何かを進める能力が身につく
  • 新しい課題に気づき、解決する能力が身につく

という効果があるとされています。

 

アクティブラーニングを導入するとどうなるのか?

では、現在の学校教育に『アクティブラーニング』を導入するということはなにを指すでしょうか?

 

正直に言います。

 

学校教育が崩壊します。

 

理由は3つあります。

  • 授業時間が足りなくなる。
  • 教員が対応できない。
  • 一定水準の学力が保証できない。

順番に見ていきましょう。

 

授業時間が足りなくなる

学校の標準授業時数は「学校教育法施行規則」において定められています。

 

各教科によって違いますが、年間45〜175時間程度が割り振られています。

 

もちろん、これ以上の時数を行うことは許されていますが、児童生徒の学校以外の活動を考えると安易に負担を増やすことは望ましくありません。

 

そのため、学校の先生たちは、なんとかこの定められた時数の間に教科書を終わらせようと努力されています。

 

教科書を終わらせるだけでもぎりぎりなのに、時間のかかるディベートや調査学習なんてやってられません。

 

教員が対応できない

「アクティブラーニング」が学習指導要領に記載されてから教員になった先生方は、出身の大学等で一定程度アクティブラーニングを学んでいると思います。

 

しかし、アクティブラーニングが学習指導要領に登場したのは2012年のことです。

 

つまり、まだ大学等でアクティブラーニングを学んでから現場に立っている先生方は多くないということです。

 

もちろん、大学で学んでいない先生方も、研修会や勉強会などでアクティブラーニングを勉強されているはずなので、解消はされてきていると思います。

 

一定水準の学力が保証できない

アクティブラーニングは生徒の主体性を重視する学習方法です。

 

つまり、全国的に確立された学習の基準がないということです。

 

A学校では行った学習内容を、B学校ではやっていないということが起きるのです。

 

センター形式の大学入試が一般的な日本において、一定水準の学力が保証できないというのは致命的だと感じます。

 

それでもアクティブラーニングはやるべき

上記したような問題点があったとしても、私は「アクティブラーニング」のメリットの方が大きいと思います。

 

先程、アクティブラーニングを導入することで学校が崩壊すると言いましたが、それは「現在の学校教育に導入したら」ということです。

 

つまり、学校の仕組みを変えてしまえばいいのです。

 

他の記事でもかいていますが、むしろ学校でアクティブラーニング以外のことをするのをやめるべきなのです。

 

せっかく各クラス40人程度集まっているのだから、それを活かすべきだと思うのです。

せっかく人を集めているのに、それを活かさないのが現在の学校教育なのです。

 

もったいない!!

 

現在の学校教育が担っている教育内容は、塾が担った方が効果的です。

集団学習で成長する子がいれば、個別学習で成長する子もいます。

 

現在の学校にそれぞれの児童生徒に合わせて指導を行う余裕はありません。

学校と塾は住み分けをすべき」というのが私の持論です。

 

これからの教育システムはそうあるべきだと思います。

 

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まとめ

今回の記事をまとめると

  • アクティブラーニングは子どもたちの主体性を育てる教育方法である
  • アクティブラーニングにも欠点はある
  • それでも学校は導入していくべき

ということになります。

 

これからの教育の中核を担っていく教育方法です。

 

子どもたちが受ける教育はどのようなものものがベストなのか、しっかりと考えていくことが重要です!

 

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。

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