どうも!あぽー🍎です!!
ジャニーズの人気グループKing&Prince(キンプリ)の曲はいつも最高です。
あまりジャニーズの曲を聞かない私もキンプリの曲はついつい聴いてしまいます。
今回の記事では
【なぜキンプリの最新曲koi-wazuraiが最高なのか】
ということを『ロジカル』に解説していきたいと思います。
基本情報
『koi-wazurai』は2019年8月28日にリリースされたKing&Prince4枚目のシングル曲です。
実写映画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の主題歌として書き下ろされました。
そのためこの曲は、
互いに惹かれあっているのに、プライドによって素直になれない主人公とヒロインは、相手から先に告白をさせようと頭脳戦を繰り広げる
といった映画のストーリーに沿って展開された歌詞になっています。
歌詞の特徴
『映画の内容を伝える』ということにフォーカスした歌詞になっているように感じます。
イントロから順番に見ていきましょう。
(歌詞の引用は全て著作権法に基づいて行っています。問題のある場合は問い合わせフォームよりご連絡ください)
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イントロ前
これは運命的な恋煩い
キミと何万回ロマンティック
素直になれたら
This love will last forever
Beautiful days
サビの前半を少し改変してイントロ前に置くという典型的な手法が用いられています。
この手法を用いることで、曲が始まって直ぐに、曲全体のイメージをリスナーに伝えることが可能です。
サビには作詞家がリスナーに1番伝えたいことが書かれることがほとんどです。
また、イントロ前に歌詞を入れることで『誰が歌っている曲なのか』を一瞬で伝えることができます。
これは曲の宣伝としてとても大きな効果を発揮するのです。
そのため、曲の1番頭にサビを持ってくることはよく使われる手法なのです。
つまりこの曲は
恋煩いの曲で、頭の中で何回も何回も好きな相手との素敵な未来を想像している
想像の中では二人の関係はとてもうまくいっているのに、素直になれずになかなか踏み出すことができず、付き合うまでは至っていない
主人公の心情を歌った曲だ
ということが、この手法を使うことによって、冒頭のたった10秒でわかるのです。
Aメロ
ロジカルなhead シニカルなHeart
方程式の答えは何処へ
今日もプライドってベクトルが
ミスリードする二人の未来
特別でいたいくせに
普通じゃないと不安で
投げた視線をそらすなんて
君らしくない
イントロ前で二人の状況を説明しているおかげで、Aメロでは2人の心情を描くことに集中することができます。
Aメロ前半は2人がどういった性格の持ち主なのかが描かれます。
外来語、英語、数学用語を多用することで、
「勉強が得意な人なのかな?」
「学生さんなのかな?」
ということをリスナーに伝えることができます。
勉強が得意だということは、論理的なことを考えるのが得意だということ
しかし、論理的に考えるだけでは上手くいかないのが恋愛
しっかり考えて出した選択がうまく相手に伝わらず、すれ違いが起こってしまうことなんてよくある話です。
それを、歌詞の流れ、文章のニュアンスで表現したとても秀逸な歌詞だと感じます。
Aメロの後半では、前半と打って変わって、論理的に考えているというよりは、うまくいかないこの2人の関係に恥ずかしさや、もどかしさのようなニュアンスを表現していることが伝わります。
また、主人公の視点から相手の心情を読み取ることもできます。
普段はしっかりと目を見て、堂々と話す相手が、見つめあった瞬間に視線をそらす。
普段のその人らしくないな。
どうしたんだろう?
相手も自分のことを好きでいてくれているのかな?
そういった感情も想像することができます。
つまり、Aメロの中でも、論理的に考えている部分と、論理的に考えられない感情的な部分がうまく絡まりあっていて、
『恋愛のなんとも言えない気持ちの持ちよう』
をとても臨場感を持って感じることができる歌詞になっていると考えられます。
Bメロ
奇跡が目をさます頃
月夜にハートうち抜いて
いつか星の陰で待つ君を
迎えにゆこう
Bメロには主人公が何万回も想像している「ロマンティック」なことが描かれています。
論理的な主人公がこういったロマンティックなことを考えているというギャップが
また更に、恋に没頭している、恋煩いを起こしているんだな
ということをリスナーに想像させます。
普段真面目な人でも恋に落ちると自分を見失ってしまう。
そんな誰にでも起こりうることを書くことで、歌詞を一般化します。
歌詞を一般化することで、リスナーを曲に没入させることができます。
Bメロというのは、Aメロとサビを繋ぐ役割をします。
そのため、他のパートよりもメロディの雰囲気を落ち着いた感じにすることが多いです。
落ち着いた雰囲気の中で「頭の中で考えていること」を歌詞にすることで更に没入感を加速させます。
またこの曲はキンプリが歌っているといるという相乗効果もあり、キンプリファンには更に嬉しいポイントではないでしょうか?
好きなメンバーがファンに対してこういう風に思ってくれているのかな?
とリスナーに想像させる高等なテクニックが使われています。
サビ
これは運命的な恋煩い
キミと何万回もLove勝負(ゲーム)
You & I
難攻不落 近づくほどに
運命的な恋煩い
君と何万回ロマンティック
解けない愛もOne day
正解(こたえ)はKIissでBeautiful days
Aメロ、Bメロと2人の状況、心情をリスナーに伝え、サビに戻ってきました。
これによって、サビで作者が伝えたいことがよくわかるようになります。
2人の距離感が近づいていくたびに、どんどん難しくなっていく恋の駆け引き
何回も何回もシミュレーションして最後にはうまくいくことを望んでいる
そういったことが書かれている歌詞です。
サビはとても一般的な歌詞です。
青春系恋愛の映画やドラマであれば、どんな作品の主題歌になってもハマるでしょう。
しかし、Aメロ、Bメロと2人の状況、心情を書くことによって、タイアップの映画にフォーカスした歌詞に昇華しているのです。
しかし、CDを売るときのCMではサビしか流れません。
そのため、サビの冒頭をあえて多くの人に刺さる「一般的な歌詞」にしているとも言うことができます。
また、このサビは『運命的な恋煩い』という歌詞を接着剤として構成しています。
Aメロ、Bメロの説明を「これは」といういう一言で、「運命的な恋煩い」に繋げる。
そして、「近づくほどに」どんどん「恋煩い」におちいっていく
といった2通りの使い方をたった一度のサビで行なっているのです。
そのため、この歌詞では「運命的な恋煩い」が出てくるたびに「恋煩い」が加速していく、まさに「恋愛の本質」を歌詞全体を通じて表現しているとても秀逸な歌詞なのです。
めちゃくちゃ考えて構成されているなと感じます。
伴奏・メロディの特徴
この曲は伴奏・メロディにも秀逸な特徴を持っています。
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イントロ前
イントロ前の特に聴いてもらいたい特徴は、平野紫耀さんが歌い始める直前
一瞬だけ伴奏が消える瞬間があります。
伴奏を一瞬消すと、その後に来る音に集中しやすくなるという効果があります。
そのため、曲の1番初めにその効果を持ってきて平野さんの声を強調させる
また、サビの一部を1番最初に持ってくることで、一瞬でリスナーの心を掴んでいます。
イントロ
イントロでは1番最後の音を聞いてもらいたいと思います。
イントロの1番最後にはバスドラムの音が「どん・どん・どん・どん」と四回入っています。
このバスドラムの音が、この曲のキモとなっています。
一曲を通してこのリズムが使われています。
まるで、恋愛中のドキドキした心臓の鼓動のようにずっとなり続いているのです。
これはこの曲のテーマにぴったりです。
Aメロ
イントロのメロディとは打って変わって、少し暗い雰囲気が出てくるAメロ
これは、Bメロからサビへ移っていくために、あえてAメロを落ち着いた感じから始めているのです。
そのため、Aメロは後半に行くにつれてテンションが上がっているように聞こえると思います。
2番のAメロではあえてアコースティックギター中心のメロディ構成にすることで、曲の表情を増やしています。
1番と同じだと飽きられてしまいます。
しかし、Bメロやサビを変えてしまうとせっかく1番でリスナーが覚えた構成の期待感を悪い意味で奪ってしまいます。
そのため、Aメロの頭のメロディの雰囲気を変えるという手法は様々な曲で使われています。
サビをロマンティックに聞かせるためにどのようにAメロ、Bメロを構成するのかは、曲の構成を決める上で重要なポイントになっています。
Bメロ
私は、この曲が最高である1番の理由はこのBメロにあると思っています。
Bメロになると、先ほど述べた「どん・どん・どん・どん」のリズムから一瞬離れます。
そして「どん・ど・どん・ぱん」というリズムに変わります。
このリズムはアイドルソングのBメロではよく使われます。
ジャニーズ用語ではCCCH(ちゃんちゃちゃんひゅー)と呼ばれるリズムパターンです。
このリズムを使うことで、観客も楽しめるし、リズムのパターンも変えられて一石二鳥なのです。
多くの曲がこのリズムパターンを使っていると思うので探してみてください。
Aメロとサビを繋ぐBメロでは、徐々にテンションを上げていく必要があります。
この「koi-wazurai」という曲は、そのテンションの盛り上げ方が秀逸なのです。
Bメロの中盤でこの曲のリズムの根幹である「どん・どん・どん・どん」のリズムを強調し、リスナーに思い出させます。
その後リズムを早めて、一気にサビまで繋げます。
リズムを早めてテンションを上げると共に、場面の切り替えをリスナーに意識させ、サビを期待させます。
このリズムの切り替えがあることで、この曲のサビで使われている王道のメロディが生きてきます。
サビ
Bメロであげた期待感を裏切らないようにサビが構成されることで、この曲のボルテージは最高潮に達します。
また、サビの頭の伴奏の音数を少ない状態から増やしていくことによって、1番長いサビの構成を飽きさせないようにしています。
そして、注目してもらいたいところは「You &I」の部分
この歌詞を二回繰り返すことによって、『主人公とヒロインの2人とも』が同じ気持ちでいるということが強調されます。
サビではまた「どん・どん・どん・どん」のリズムが強調されています。
このことからもこのリズムがこの曲の基点になっていることがよくわかります。
この曲ではあえてサビの構成を一曲通して変えていないのだと思います。
サビの構成を変えることで飽きられないというメリットはありますが、覚えてもらい辛くなるというデメリットもあります。
どちらを選択するかはその曲をどう売りたいのかというところに左右されるとおもうのですが、この曲の場合、「覚えてもらう」というところにフォーカスしていると感じられます。
まとめ
つまり、この『koi-wazurai』という曲は、歌詞の面でもメロディの面でも構成の面でも最高だということです。
キンプリの曲は本当にとても良い曲が多いです。
この記事を読みながらもう一度【koi-wazurai】を聴くと新しい発見があるかもしれないので、ぜひ試してみてくださいね!!
前回シンデレラガールの解説記事を書いた時にも反響がとてもよく、皆さまからの反響が大きければ、更に他の曲も解説していきたいと思いますので、コメントなど頂けると幸いです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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