林檎は木から落ちた

日本の教育革命をします。

林檎は木から落ちた

性の多様性について学校で学ぶことは必要なのか!?教科書検定を基に考察!

f:id:ringoapo90:20200728023352p:plain

どうも!あぽー🍎です!! 

今年の教科書検定において『性の多様性』に関する学びに進展があったようです!

 

今回の記事では、

  • 今年の教科書検定の結果
  • 学校で「性の多様性」について教えることの是非

ついて考えていきたいと思います!

 

 

(スポンサードリンク)

今年の教科書検定の結果

教科書検定とは?

そもそも教科書検定って何?

 

教科書検定とは、正式名称を『教科用図書検定』といいます。

 

日本の『学校』で使用される教科書の内容が教科用図書検定基準に適合するかどうかを文部科学大臣文部科学省)が検定する制度のことです。

 

現行、この教科書検定は4年に一度行われていますよ!

 

教育に関わる法律のうちの一つ『学校教育法』において、学校では

文部科学大臣の検定を経た教科用図書(文部科学省検定済教科書)又は文部科学省が著作の名義を有する教科用図書(文部科学省著作教科書)を使用しなければならない」

と定められていることを根拠に、例外を除きほとんどの教科書がこの『教科書検定』を受けています。

 

つまり、教科書検定に合格した教科書は『国からのお墨付き』のある教科書ということになりますね!

 

合格教科書106点中17点に『性の多様性』に関する記載が!

2020年7月26日(日)の朝日新聞に、

2021年からの使用に向けて合格した教科書106点のうち、17点で『性の多様性』に関する記述があり、現行の教科書より増えた

という趣旨の記事がありました。

 

今現在、6点の教科書に『性の多様性』に関する記述があることを考えると、17点に増えたのは大増量と言えるのではないでしょうか?

 

特に画期的だなと感じたのは、保健体育に限らず、国語や社会科、美術、技術・家庭、道徳の計6教科の教科書に記述があったことです。

 

学校で『性の多様性』について教えるべき?

f:id:ringoapo90:20200728023436p:plain

命か文化か

私は教えるべきだと思っています!!

 

学校生活(小・中・高校)における「いじめ」は『LGBT』当事者のおよそ6割が経験、学校や職場においては7割以上が「差別的な発言」を経験しているという調査結果があります。

(参考:https://health-issue.jp/reach_online2016_report.pdf

 

また、いじめと自殺の関係性は世間一般的に知られている情報だと思います。

 

「性の多様性について教えると伝統的な家族のあり方が壊れる!!」

とおっしゃる方もいらっしゃいますが、日本の社会のおよそ8%ほどいるといわれている『LGBTs』の当事者が『性の多様性』を理由に自死に追いやられようとしている現実とその伝統を天秤にかけた際、どちらを優先すべきでしょうか?

 

そもそも、その「伝統的な家族のあり方」って本当に伝統的なのでしょうか?

 

現在の家族制度は戦後にできた

現在の家族の形が出来上がったのは戦後のことです。

 

平安時代は「通い婚

江戸時代までは一部階級の中での「一夫多妻制

明治時代から昭和にかけては「家父長制」が残っています

 

例えば、戦前の日本の民法では家長である「夫」の権利が強く、「妻」は1人ではほとんど何も決めることができませんでした。

 

日本の家族制度は時代に合わせて変化してきているのです。

 

言ってしまえば、「変化するのが日本の家族制度の伝統」だとも言えるのではないでしょうか?

 

(スポンサードリンク)

日本はもともと性の多様性に寛大

日本は本来『性の多様性』に対しては寛容な国だったはずです。

 

戦国時代には戦国武将や僧の間で『衆道(男色文化)』が嗜まれていました。

 

また、西洋文化流入の影響により、明治5年(1872年)から8年間施行されていた『鶏姦罪』以外には「同性愛」を取り締まる法律は制定された歴史がありません。

 

もちろん、社会的に許されていたのは男性同性愛だけだという意見もあるとは思いますが、そもそも、「同性だから」という理由で差別されてきた文化ではありません。

 

学校で「性の多様性」について教えるメリット

f:id:ringoapo90:20200728023517p:plain

私は学校で「性の多様性」について教えることには次のようなメリットがあると考えています。

  • 「性の多様性」を理由としたいじめ等の減少
  • 学校現場の意識変容
  • 学校が当事者にとって居心地の良い場所になる可能性
  • 現代社会で重要視されている『ダイバーシティ』を学べる

等、ここに挙げた以外にも多くのメリットがあるのではないでしょうか?

 

わからない」ということがいじめや差別につながります。

 

どのような理由であれ、いじめや差別は良いことではありません。

 

ただ、「知らない」ことが良くないことにつながるのであれば、「教えない」ということも良くないことなのではないでしょうか?

 

誰しもが様々な物事に嫌悪感を抱くことはあります。

 

例えば、私は食べ物のエビが嫌いです。

しかし、エビを嫌いであることを他の人に押し付けたり、あたかも常識であるかのように振る舞ったりはしません。

 

「性の多様性」に関しても同じだと私は思います。

 

学んだ結果受け入れられなくてもいいんです。

ただ、受け入れられなかったことはその人個人の「嫌悪感」であり、「一般常識」ではないということを学ぶことは有意義であると感じます。

 

(スポンサードリンク)

まとめ

今回の記事では

  • 2021年からの教科書では「性の多様性」に関する記載が増える
  • 学校で「性の多様性」について教えることは有意義である。

ということについて解説しました。

 

教科書は現在の学校教育の幹となるものです。

 

これからの学校教育では「性の多様性」は「意図的に教えないもの」から「教えるもの」という流れになっていくでしょう。

 

これを機に、学校で習わなかった世代の方にも知ってもらいたいなと思います。

 

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。

是非私のTwitterにも遊びに来てくださいね!

読者登録も是非お願いします!!